2012年2月29日水曜日

第一回あらしやま大学開催レポ♪その2


ではお2人目の講師
寺島保太良商店さん 寺島大悟さんの講座レポです。
●寺島保太良商店=============
創業明治30年、金銀糸製造卸販売。京都の地場産業をはじめとして、
日本各地に金や銀の輝きを「糸のかたち」にしてお届けされています。
金銀糸を通じて、お客様や地域の「宝物づくり」をお手伝い。
HP  http://www7.ocn.ne.jp/~terayasu/
twitter https://twitter.com/intent/user?screen_name=terayasukinnshi
face book http://www.facebook.com/kyoto.kinginshi.terayasu
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◇◆寺島さんからのお話スタート!◆◇


寺島さんのお話もやはり参加者の方との対話からスタート。


金銀糸(きんぎんし)がどうやって出来ているか知ってますか?」


寺島さんがこの質問をすると、9割の方は金銀糸をご知らないとのことです。
しかし、寺島さんはそれを「可能性」と捉え、次世代の方に金銀糸を知ってもらおうとされている
とても温かく誠実なお人柄が印象的でした。
金糸銀糸はこれだけの種類があります!
帯用、刺繍用によって
糸のある部分に違いがあるとのこと。
お話は多岐に渡り、糸の太さの決め方は「糸の長さ」と「重さ」で決める事や、
金糸(きんし)をつくる時には「箔押し職人さん」が携わっているなど
具体的なお話ばかりで一同理解が早い!!

この箔押し職人さん、
和紙(60cm×125m)の上に接着剤として漆を塗り、そこに三寸七分の金箔を5600枚~5800枚を1枚1枚貼っていく作業を全て手作業で行っているようです。また箔押し職人さんのは京都府が97%のシェアをほこっているようです。

お次はお仕事のお話。
寺島さんは、金糸銀糸(きんしぎんし)屋として、京都だけではなく日本各地のお客様を回っておられます。

現在、金糸が使われている場所として、
水引き、小学校の旗、さらにはお相撲さんの化粧回しや緞帳

お客様には、淡路島などのだんじり祭りのお神輿などがあります。

最後に、「将来のビジョン」として。
独自に商品開発も行っている寺島さん。消費者に金糸を身近に感じてもらえるようにと
着用の戦国ジャケット、ハンチングを始めカッコイイ商品を作られています。

帽子の上に金糸を図柄のように並べ、
それを裁縫糸で帽子に縫い付けて作っています
帽子の裏はこんな感じ。
なるほど、黄色と銀の糸で帽子にくっついているようです。

かっこいい!
これらは全てオーダー商品。金銀糸を使ったその他の商品などはこちらから。

あっという間に時間は過ぎ、定刻の17時に。
名刺交換を始め、お互いの自己紹介や近況をシェアされていました。
最後に、講師の方を中心に
本日参加してくださった皆さんと記念写真




ありがとうございました~♪
次回第二回は5月頃開催予定です。またblogでも告知しますね。


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お一人目野村守さんのお話についてはこちら

あらしやま大学って何?はこちら

第一回あらしやま大学開催レポ♪

みなさんこんばんは!

先週末行われた「第一回あらしやま大学」について報告します◆◇


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講師は


 嵯峩螺鈿・野村 伝統工芸士 野村守さんと、寺島保太良商店 寺島大悟さんです!


お二人とも明治末に創業されている老舗企業さん。
講師を2名も呼ぶ、初回からかなり豪華な会になりました。


会場の雰囲気はこちら。


参加者と講師の距離が非常に近く、
アットホームな雰囲気に包まれた会場でした。
外は雪がちらつく、2月末にしては大変寒い1日。みなさんお越しいただきありがとうございます!!


嵯峩螺鈿・野村=================
明治末創業。京都で唯一の京漆器・螺鈿専門店。
螺鈿(らでん)職人としては京都で2人しかいないうちのお一人。
心が穏やかになるものを店舗横の工房で製作中。
HP こちら   face book こちら
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◇◆まずは野村守さんからのお話スタート!◆◇


まず「螺鈿(らでん)と聞いて何を思い浮かべますか??」という問いかけから入るなど、


終始参加者との対話を通してお話を進められていました。


材料(貝)はかなり厳選したものを仕入れられているようですが、
現在質の良い貝が少なくなってきており、職人さんの欲しい貝を仕入れるのは相当難しいようです!!


青貝として有名な、角屋旅館さんの「青貝の間」→こちら


実際に使用している貝を、職人さんご愛用の道具を使って切らせていただきました。
0.03ミリの貝を切るのは相当難しいようです!!


いざチャレンジ!

みなさん真剣!

気づけば、参加者全員が体験されてました。
みなさん切り方のコツなどを聞き、チャレンジされています!

また、野村さんは漆(うるし)塗りもされていますが、この漆は最高の接着剤だそうで
30年経ってもはがれてくることはないようです。
これは市販の接着剤よりも体験ベースだと長持ちするようです。
こうゆうところは、現在のように便利なものがなかった先人達の”知恵”を大切にしていですね。


話はさらに「研ぎだし」について。
要は、漆を塗った面に、先ほどの貝を張り付け、そこにさらに漆を重ね塗り、
後から貝を削り出すとのこと。
う~~ん、奥が深い。。
こんな感じでね、とまずはお手本。


「音」でちゃんと研げているか分かるそうです。

最後は表面を磨き、貝の輝きをプラス。


普段は店頭販売のみですが、一部webで商品が購入できるようです。
決して安くはない値段も、これだけの手間暇をかけていれば、
この値段は正しいのかも、と一同納得。→こちらこちら


質問はまだまだ続く中、お時間の都合により一旦終了。


さて次は
◇◆寺島さんからのお話!◆◇
、、、は次回ブログでお届けします!!→こちら